2009年2月19日、システムレベルの性能解析ツールを手掛ける、米Mirabilis Design社は、無線およびマルチメディアSoCのアーキテクチャ探索をターゲットとした「VisualSim Mobile Modeling Toolkit 」を発表した。
Mirabilisは、システムレベルの性能解析ツール「VisualSim」を提供しているESLベンダで、そのソリューションは、部品モデルをベースに簡単に仮想プラットフォームを組み上げ、設計初期段階で「環境構築に時間をかけずに」システムの性能を解析しましょうというアプローチ。
Mirabilisによると今回発表した「VisualSim Mobile Modeling Toolkit」は、より容易に仮想プラットフォームをモデリングするためのツールキットで、仮想プラットフォームのテンプレートとあわせて構成要素となる下記コンポーネントがパッケージされている。
Processors, Buses (AXI, AHB), Memory Controller (Flash, LPDDR and Generic), Memory (SRAM, DDR, DDR2 and DDR3), Cache, DMA, bridge, switch, trace input, traffic sequence generators and flow control units.
設計者はこれらコンポーネントのパラメータをC言語ライクなスクリプト言語を用いて設定。各コンポーネントには機能、タイミング、電力に関するディティールも含まれており、これらコンポーネントを用いて組み上げられた仮想プラットフォームは、statistical, cycle-accurate, functional abstraction の3つのレベルで動作し、200以上の解析レポートを出力する。
尚、 「VisualSim Mobile Modeling Toolkit」にはチュートリアルと合わせてテクニカルサポートも付属。日本国内での提供価格は明らかにされていないが、Mirabilisのツールは一般的なESLツールと比較してケタ違いに安い。
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※Mirabilis Design社
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