Electronics Design and Solution Fair 2009に出展していたサイバーテックのブースレポート。
サイバーテックは、EDSFair開催前に発表されたばかりの米Jasper Design Automation社の新製品「ActiveDesign 」を展示していた。
サイバーテックの杉浦氏によると、新製品「ActiveDesign 」は設計者によるセルフテストの効率化を目指す製品で、フォーマル技術を活用してテストプランの作成や機能テストなどの設計支援を行う環境。もともとJasperが提供していた検証戦略のプランニングツール「GamePlan」がベースとなっており、それにフォーマル検証ツール「JasperGold」のビジュアライズ機能を追加し改良を加えた製品で、RTLコードを読み込みんでデータベース化する技術と、データベース化したデザインを解析する技術、解析結果をグラフィカルに表示する技術が盛り込まれている。
見せてもらったデモでは、RTLコードを読み込んで自動的にステートマシンの動きを解析し解析結果を波形表示。何を確認したかという確認項目とその波形を得れるので、それらを実行可能な仕様書やテストプランとして利用する事ができるほか当然、波形を見ながらコードをデバッグすることも可能。ステートマシンの動作解析だけでなくRTLコードに対し様々な機能チェックを行う事が可能で、何を確認するか?というチェック項目は、ユーザーがリストアップする事もできるし、ツールに自動抽出させることも出来るという。
尚、「ActiveDesign 」は単体製品として提供される製品で、既に北米では大手顧客が3社ほどついているとの話。同製品にはアサーション機能は含まれていないが、フォーマル検証ツール「JasperGold」と組み合わせて運用可能。フォーマル検証技術を用いて、デザインの過程でデザイン品質の向上を目指すというのが、この製品の最大の特徴と言える。
サイバーテックのブースではフォーマル検証技術に関する冊子を配っていた。
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