2009年2月24日、リソグラフィ最適化ソリューションを手掛けるベンチャー米Tela Innovations社は、同じくDFMベンチャーの米BlazeDFM社を買収した事を発表した。
買収条件などは明らかにされていないが、今回の買収によりBlazeDFMの製品・技術はTela Innovationsに移管。BlazeDFMの主要な技術者もTela Innovationsに移る。また、BlazeDFMはTSMCと消費電力の最適化に関するパートナーシップを結んでいたが、同提携についてもTela Innovationsが受け皿として継承。自社のリソグラフィ最適化ソリューションと合わせて新たにTSMCとパートナーシップを結ぶとしている。
BlazeDFMは、2004年設立のDFMベンチャーでリーク電流の削減にフォーカスしたソリューションで市場デビュー。2005年以降のDFMのトレンドに乗り、注目されるDFMベンチャーの1社であったが、他のDFMベンチャーのように大手に買収される事は無かった。同社は事実上昨年12月に業務をクローズしていたが、今回の買収により既存顧客へのサポートは継続される。
Tela Innovationsは、2005年設立のDFMベンチャーで先端プロセス向けの独自リソグラフィ技術を提供。社長兼CEOのScott Becker氏はARMに買収された旧Artisan社のCTO兼共同創設者だった人物。同社の経営陣には業界でのそうそうたる経歴を誇る人物が名を連ねている。
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