2009年1月16日、株式会社半導体理工学研究センター(STARC)は、TLモデリングガイド第2版(OSCI TLM2.0対応)のリリースを発表した。
今回STARCがリリースした「TLモデリングガイド第2版」は、昨年1月にリリースした「TLモデリングガイド」の改訂版で、その内容を今年7月にリリースされたOSCIのSystemC-TLM2.0に対応させたもの。
同モデリングガイドは、EDAツールに依存しない再利用性、相互運用性の高いトランザクションレベルの設計の実現を目指し、抽象レベル、モデル構造、通信APIの3つの標準化を行ない、これに沿ったモデルの例題記述やモデルの設計手順を記載している。
市場のニーズに後押しされ、SystemC-TLMに対応したEDAツールが色々と流通するようになってきたが、その実用化に向けてはTLM2.0のリリースとモデリングの標準化を求める声が大きかった。昨年7月のTLM2.0のリリースを受けて僅か半年足らずで実施された今回のSTARCの改訂は、システムレベルの設計手法を普及するという意味で大きな功績と言える。
尚、STARCは今週開催するEDSFair2009にて同モデリングガイドを紹介する予定。書籍はSTARCホームページ上でも販売する予定。
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