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【EDSFレポート】Synfora、Cからの動作合成ツールが好調で売上2.5倍

Electronics Design and Solution Fair 2009に出展していたSynforaのブースレポート。

Synforaは、1月20日にバージョンアップを発表した動作合成ツール「PICO Extreme」と「PICO Extreme FPGA」を展示。

edsf2009_Synfora-02.jpg「PICO Extreme」は、ヒューレットパッカード社研究所での長年の研究技術に基づいたC言語入力の動作合成ツールで、アンタイムドCアルゴリズムから効率の高いRTLを生成する最適化コンパイラと高度な並列化処理、アーキテクチャ・テンプレートを使った構造的設計アプローチ等により、大規模で複雑なアルゴリズムから、品質の高いハードウエアを実現。PICOは、Program In Chip Outの意で、従来の高位合成ツールで多かったブロック分割による合成ではなく、一括合成を特徴とする。

「PICO Extreme」の新バージョンではスケジューリングのアルゴリズムが改良されたほか、ループ文の解析と処理に工夫が加えられ、5-20%の面積削減と10-30%のパフォーマンス改善を実現。また、新機能としてスループットのボトルネックを解析する機能や可視化・レポート機能、レポートからのフィードバック機能などが追加された。

edsf2009_Synfora-03.jpg edsf2009_Synfora-04.jpgSynforaの創設者でもあるCTOのVinod Kathail氏によると、PICOはインド バンガロールのR&D部隊を中心に開発されており、ワールドワイドでは、TIやSTマイクロ、Broadcomなどが主要顧客。日本でも最近導入が進んでおり、同社の2008年売上は前年比2.5倍を達成。日本代理店としてセラスターに加えプロトタイピング・ジャパンとも契約を交わした。

聞くところによると、「PICO Extreme」のユーザーはその大半がハードウェア設計者。実績としては、高性能ビデオ圧縮アルゴリズム設計において、100万ゲートの回路を一括合成しマニュアル設計と同等のパフォーマンスを実現した例、ビデオアルゴリズム設計にて、1/4の設計リソースで面積は同等、パフォーマンスは30%向上、消費電力を22%削減した例もあるという。(全て対マニュアル設計比)

edsf2009_Synfora-01.jpgSynfora社

セラスター株式会社

プロトタイピング・ジャパン株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2009/01/26 )

 

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