Electronics Design and Solution Fair 2009に出展していたエッチ・ディー・ラボのブースレポート。
エッチ・ディー・ラボは、自社の設計コンサルティング、教育サービスと合わせてEDA事業部の取り扱う米JEDA Technologies社と米Certess社の製品を展示。
JEDAは、アサーション、カバレッジ、ランダムの3つの検証ソリューションを特徴とするツールベンダで、既にOCP(オープンコアプロトコル)については、一通りのソリューションを提供済み。現在はSystemC関連のツール開発を進めており、昨年11月に「SystemC TLM-2.0 Compliance Checker」をリリースした。
エッチ・ディー・ラボでJEDA製品を担当しているAEの若槻氏によると、JEDAはこれまでアサーション・ライブラリは提供していなかったが、ツール(ライブラリ)として提供する方針に変更。既に提供済のOCPチェッカーに続く第二弾として、「SystemC TLM-2.0 Compliance Checker」を開発した。説明によると使い方は簡単で、SystemC記述TOP階層のソケット部分(イニシエータとターゲットの間)に挿入するだけ。ルールはOSCIのマニュアルを基に作られており、この種のツールでは以外と不可能なルールの個別ON/OFFが可能。ルール違反が検出されると、メッセージでOSCIマニュアルの当該ルールを指し示してくれるという気の利いた機能も付いているという。
JEDAはこの「SystemC TLM-2.0 Compliance Checker」の開発にあたりアサーションエンジンを改良。設計者よりも早くEDAベンダがIP開発用途にこのツールに飛びついたという噂もある。
今後の予定としては、TLM2.0準拠のテストパターンを自動生成するSystemCランダムテストソリューションが間もなくリリースされるほか、STARCの開発した「TLモデリングガイド第2版」準拠のチェッカーも開発すると聞いた。
※このTLモデリングガイド準拠のチェッカー開発は1月26日にプレス向けに発表されている。
プレスリリース文
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