2009年1月20日、ハードウェアベースの検証環境を手掛ける仏EVE社は、ルネサステクノロジが同社のZeBuエミュレータの最上位機種「ZeBu-XXL」を採用した事を発表した。
発表によるとルネサスは、第3世代携帯電話向けSoCの開発で「ZeBu-XXL」を採用。同社は以前から「ZeBu-XL」を使用しているユーザーで、今回、最大1億ASICゲートに対応可能な大規模デザイン対応の「ZeBu-XXL」に乗り換えた。
ルネサスでは、最終的なシステムの性能はソフトウェアを流さないと分からないという点から、SoCの協調検証用にEVEのエミュレータ「ZeBu-XL」をしてきた経緯があり、大規模デザインへの対応だけでなく、ZeBuシリーズの特徴でもある市販エミュレータでは困難なトランザクタを用いた外部モデルとの連動機能を高く評価している。
発表にコメントを寄せているルネサス テクノロジ システムソリューション第二事業部 モバイルSOC第一部 部長の服部俊洋氏は、以前、EVE社のセミナーで周波数2.5Mhzで「ZeBu-XL」を動かす事に成功したと語っていたが、トランザクションモード実行時には最高速度が20MHzにも達するという「ZeBu-XXL」の性能を今回の事例でどこまで引き出したか聞いてみたい。
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