2009年1月12日、米EDA Consortiumは、2008年度第3四半期(7月-9月)の世界EDA売上報告を発表した。
発表によると、2008年Q3(7月?9月)の世界のEDA売上総額は、前年比10.9%減の12億5860万ドル(約1121億円、$=89.12yen換算)。Q2売上と比較すると2.8%減という結果に終わった。
EDA業界の売上は、Q1で前年比1.2%減と3年ぶりに前年割れを記録して以来、Q2で前年比3.7%減、Q3で10.9%減と確実に業績悪化が拡大しており、Q4でも前年比2ケタ減が確実と見られている。
売上減少の要因は、市場の冷え込みが北米だけでなく欧州、日本へと波及したことにあり、Q2では前年比2ケタ増を記録していた両市場も今期は12.9%減(欧州)、15.3%減(日本)と大幅現に反転。アジアその他の地域も含め世界全体で前年比減を記録した。
製品分野別の売上でみると、サービス分野の売上が前年比25%増と大きくアップしたが、主力のCAE分野とIC Physical Design & Verification分野がQ2に続き2ケタ減と壊滅的な状況になりつつある。業界の雇用人員数は、Q2に続いて前年比3.4%増の28176名と増加している 。
2008年Q3の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
※$=89.12yen換算(Q1レポート時のレートは$=107.13yenだった)
■CAE分野 4億6540万ドル(約415億円)17.6%Down
■IC Physical Design & Verification分野 2億9870万ドル(約266億円)22.3%Down
■IP分野 2億6780万ドル(約239億円)1.8%Up
■サービス分野 1億3090万ドル(約117億円)25%Up
■PCB/MCM分野 1億480万ドル(約132億円)2.5%Up
2008年Q3地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 5億5550万ドル(約495億円)11%Down
■ヨーロッパ 2億4770万ドル(約221億円)12.9%Down
■日本 2億5480万ドル(約228億円)15.3%Down
■アジアその他地域 2億50万ドル(約179億円)0.9%Down
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