2008年11月6日、メンター・グラフィックスは、同社のアナログ回路シミュレータ「Eldo」のバージョンアップを発表した。
プレスリリース:http://www.mentorg.co.jp/news/2008/081106.html
メンターによると、今回のバージョンアップでは「Eldo」に対し演算エンジンの改版とマルチスレッド技術のインプリメントを施し、劇的な処理速度の向上を実現。例えば4 CPUを使用した場合、寄生要素に対するアクティブ・デバイスの比率に応じて3倍から10倍の速度向上が確認されており、当然ながら精度を犠牲にする事無く、処理の高速化を達成しているという。
今回のバージョンアップは、45nmプロセス以降での複雑かつ大規模なポストレイアウト・シミュレーションをターゲットとしたもので、新技術により設計者はマトリクス演算とデバイス評価を含むシミュレーション・プロセス全体の効率化が可能。CPUの数に応じてシケーラブルにシミュレーション速度を向上できる。
尚、今回のバージョンアップで実現された新技術は、メンターの「ADVance MS(ADMS)ツール」に統合されているもので、位置づけとしては、AMS 2008.2リリースの一部となる。
ADVance MS(ADMS)ツール:
メンターのデジタル/アナログ/ミックスシグナル/RF回路向けマルチ言語対応、シングルカーネル機能検証環境
※メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
http://www.mentorg.co.jp
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