2008年8月4日、シーケンシャル等価性検証ツール「SLEC」を手掛ける、米Calypto Design Systems社は、同社の消費電力最適化ツール「PowerPro CG」をプロセッサ大手のAMD社が採用した事を発表した。
プレスリリース:http://www.eda-express.com/edalibrary/files/1219708830.pdf
発表によるとAMDは、次世代ビジュアルメディア・プロセッサの消費電力を最適化する目的で「PowerPro CG」を採用。採用理由は、複数の消費電力最適化ツールの中で、唯一PowerPro CG だけがピーク作動時の消費電力を削減することができたため。
「PowerPro CG」は、複数のクロック・サイクルをまたいで回路の動作を解析、ゲーティング可能な論理を特定し、元のRTL コードに対してシーケンシャルなイネーブル論理を挿入。可能な限りクロック・ゲーティングを行うことで、消費電力の削減を実現する。
「PowerPro CG」のRTLクロックゲート最適化機能は使い勝手がよく、最小限の労力でクロックゲーティングの改善すべき箇所を見つけ出すことができたと、AMDのシリコン・エンジニアリング部フェローが述べている。
消費電力の最適化という括りでは多くのツールが存在しているが、その対象を「RTLレベルで」と限定すると僅か数種類の製品しかない。そんな中、シーケンシャル・アナリシス技術をベースとした「PowerPro CG」のアプローチは業界唯一のものとなっている。
※カリプト・デザイン・システムズ株式会社
http://www.calypto.com
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