第45回DACに出展していたEve社のブースレポート。
Eveは今回のDACで発表間もない新たなトランザクタ自動生成ツール「Zemi-3」を展示。同ツールを用いる事で同社のエミュレーション・システム「Zebu」シリーズ製品用のトランザクタをトランザクションレベルの記述から自動合成する事が可能。設計者は少ない記述量で素早くカスタム・トランザクタを作成できるようになる。
合成されるトランザクタは、SystemVerilogと完全互換でSCE-MI2.0規格に準拠。同規格を上回る多彩な機能を内蔵しており、エミュレーションでもシミュレーションでも問題なく動作する。協調検証を行う際につきまとうやっかいな問題を同機能が大方解消してくれるため、他のハードウェアベース検証ソリューションに対するアドバンテージは大きい。
また、Eveは「ARM AMBA-AXI Master/Slaveト」と「PCI Express Gen 2.0 16x」の2種類のトランザクタを新たにライブラリに追加したほか、FPGA合成ツール向けのライブラリ「DW-FPGA」をリリース。新機能「Zemi-3」と合わせてDAC初公開製品としてデモ及び展示を行っていた。
尚、マーケティングVPのLauro Rizzatti氏によると、Eveのビジネスは非常に順調で、Eveは4年連続で売り上げ2ケタ増をキープ。特に日本市場での売り上げが好調で、その合計はEve全体の売り上げの40%近くに達しているという。
SynopsysによるSynplicity買収の影響について訪ねたところ、「HAPS」は同じカテゴリと思われがちだが、「彼らのプロトタイピング市場と我々の協調検証市場は全く別。何ら影響は無い」と語っていた。
※展示ブースでは、6月に就任したばかりの日本イヴ社長岩上氏が早速顧客対応を行っていた。
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