第45回DACに出展していたAldec社のブースレポート。
Aldecのブースでは、既存のHDLシミュレータ「Riviera」、「Active-HDL」、ハードウェアアクセラレータ「HES」に加え、今年から製品ラインナップに加わったRTLコードチェッカー「ALINT」を展示していた。
「ALINT」は、元々昨年のDACで「Riviera」オプションLint機能として紹介されていたが、その後、単体製品として出荷を開始。STARCの「RTLスタイルガイド」のルールを標準サポートしている。
AldecのDavid Rinehart氏(Vice President)によると、「ALINT」は日本市場をはじめワールドワイドで予想を上回る反響を得ており、正式リリースから半年で既に多数の顧客を獲得しているとの事。小まめなエンハンスを繰り返し、先日もシミュレーション速度を従来比2?3倍に引き上げたHDLシミュレータ「Riviera」と合わせて、Aldecの業績アップの原動力になっているという。(Aldecはこの1年間で総売り上げを15%以上アップ)
「ALINT」好調の要因についてDavid Rinehart氏に聞くと、「まだまだRTLのコーディングや検証に対するニーズは大きく、RTLツールを使用するユーザー数は増えている。」、「性能もさることながら、競合製品の半額というコストパフォーマンスの高さが多くの顧客に支持されている。」というコメントが返ってきた。
「ALINT」の最新版は6/23日に正式リリースされたが、DACでも一部の顧客にデモを披露。新バージョン2008.06では、STARCルールのサポートが更に拡張されたほか、新たなGUIもサポートされLintチェックの結果とソースコードの照合やチェック項目の設定がし易くなった。
更に、新機能として「CDCチェック」機能を追加。CDC (Clock Domain Crossing) に関する問題を検出するためのチェック項目がサポートされ、非同期クロックドメイン間に組み合わせ回路があるかどうかを検出可能で、クロック違反に関するコーディング上の問題を設計の初期段階で取り除くことができるようになるという。
尚、VHDLのサポート(10月)、SystemVerilogのサポート、ユーザー定義ルールのサポート(共に2月)などが「ALINT」の今後のロードマップとしてFIXしていると聞いた。
※アルデック・ジャパン株式会社
http://www.aldec.co.jp
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