2008年5月15日、メンター・グラフィックスは、DFMベンチャーの米Ponte Solutionsの資産を買収した事を発表した。
プレスリリース:http://www.mentor.com/company/news/pontesolutionstechnologycalibredfm.cfm(英文)
買収条件に関する詳細は明らかにされていないが、メンターは今回の買収によって、Ponteの技術資産ならびにスタッフをCalibre製品を扱う「design-to-silicon business unit」に統合。イールド解析を中心としたPonteのDFM技術は、来るべき32/22nmプロセスに対応するソリューションとしてCalibreのDFM製品に取り込まれる。
Ponteの供給していた製品「Yield Analyzer」は、設計フェーズでのイールド最適化によって歩留まりの向上を実現するという、モデル・ベースのイールド解析ツールで、IBM/Charterd/Samsung、UMC、TSMC、Qualcomm、東芝など大手が採用。東芝は、今年になって実装された新たなDFM技術(ウエハー上のコンタクトとビアをモデリングし解析)もいち早く導入していた。
尚、Ponteの製品はそのままメンターに引き継がれ、その顧客はメンターがサポート。PonteのアルメニアのR&D拠点や東ヨーロッパにおけるソフトウェア企業(Microsoft、 Virage Logic、 Synopsys、Credence Systems) との共同開発についても、メンターによって維持される。
45nmプロセスの実用化と合わせて数々のDFM系EDAベンチャーが生まれたが、BRION、Clear Shape、Ponteと実績のある企業は皆大手に買収されており、名の通ったDFMベンチャーとしては、残るはBlazeDFMだけとなった。
※メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
http://www.mentorg.co.jp
※Ponte Solutions社
http://www.ponte.com
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