2008年4月30日、アナログ/RFおよびミックスシグナル設計向けの検証ソリューションを手掛ける、米Berkeley Design Automation社は、新製品「Noise Analysis Option」のリリースを発表した。
プレスリリース:http://www.eda-express.com/edalibrary/files/1209678750.pdf
「Noise Analysis Option」は、複雑なアナログ/RF 回路向けのフルSPICE精度のノイズ解析ツールで、ADC(Analog-to-Digital Converters)、PLL(Phase-Locked Loops)、DC/DC コンバータ、周波数シンセサイザ、VCO(Voltage-Controlled Oscillators)等、様々なタイプの複雑なアナログ/RF 回路に包括的に対応。Berkeleyは、同製品をトランジスタレベルのノイズ解析(ホワイトノイズやフリッカーノイズを含む)をあらゆるタイプの回路に対してフルSPICE精度で提供する業界初のEDAツールとしている。
また、「Noise Analysis Option」は、ケイデンスの「Spectre」およびシノプシスの「HSPICE」形式のネットリスト/モデルを入力可能で、ケイデンスのアナログ環境「Virtuoso」に統合しコマンドラインから操作することも可能。その特徴と言える主要機能は以下の通り。
? 過渡ノイズ解析を他のどのツールよりも5 倍?10 倍高速、5 倍?10 倍高速に実行。
? 最大50000 要素のキャパシティを持つPSS(Periodic Steady-State)収束性。
? 周期ノイズ(pnoise)解析精度とパフォーマンスのトレードオフが全くなく、複雑な回路に対して他のどの
ツールよりも5 倍?10 倍高速。
? オシレータ位相ノイズ(oscnoise)解析は自律系回路に比類のない精度を提供。
ノードおよびデバイスノイズの影響を考慮し、全ノードのISF(Inpulse Sensitivity Function)情報を自動的に生成。
尚、Berkeleyによると、「Noise Analysis Option」は既に世界で十数社のユーザーが使用しているとの事。発表には、富士通研究所の小林 修氏(システムLSI 開発研究所、アナログ回路研究部、部長)が次のようにコメントを寄せている。
「「Noise Analysis Option は富士通研究所の回路データに対し、真のSPICE 精度のADC、PLL ノイズ解析を従来のSPICE を使ったデバイスノイズを含まない過渡解析よりも圧倒的に高速に実行しました。Noise Analysis Option は、弊社の複雑なミックスシグナル回路に対してフルSPICE 精度のトランジスタレベル ノイズ解析が可能な我々が知るところ唯一のツールです。」
※Berkeley Design Automation社
http://www.berkeley-da.com
|ページの先頭へ|