2008年4月18日、組み込みソフト開発向けCASEツールの大手キャッツは、国産初となる車載電子システムの国際標準「AUTOSAR」に準拠した車載システム開発支援用CASEツール「ZIPC AUTOSAR」を発表した。同製品は、来月14日から東京ビッグサイトで開催される、組込みシステム開発技術展「ESEC」に参考出品される。
プレスリリース:http://www.zipc.com/infomation/info_2008.html#20080418
今回キャッツが発表した「ZIPC AUTOSAR」は、車載システム開発のヨーロッパ標準「AUTOSAR」に準拠したアプリケーション開発を支援するCASEツールで、「AUTOSAR」に基づいた4種類のエディタと、設計上の制約を検査するためのバリデータ(入力データとアプリケーションの適合度をチェックする機能)で構成。このツールを用いることで、実装するソフトウェアの構造を記述する「SWC&インターフェース図」と「コンポジション図」、「Runnable図」、ソフトウェア配置対象となるハードウェアを記述し、ソフトウェアとの対応付けを設計していく「トポロジー&マッピング図」などを、直感的なGUIによって作成できる。
また、「ZIPC AUTOSAR」には、ソフトウェアコンポーネントの配置を自動または半自動で行うといった設計支援機能を備えており、EclipseべースでAUTOSAR準拠のXMLスキーマに沿ったファイルフォーマットを使用。多言語対応、サードパーティツールとの連携も簡単で、ワールドワイドに車載システムの開発プロセスを支援できる。
尚、キャッツは、先日も国産初となるソフトウェア・プロダクトライン開発支援ツール「ZIPC SPLM Core」のリリースを発表したばかり。
関連ニュース:http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=1431
※キャッツ株式会社
http://www.zipc.com
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