EDSF2008に出展していた、EVEのブースレポート。
EVEのブースでは、大規模デザイン対応の新型エミュレーション・システム「ZeBu-XXL」を中心に展示を行っていた。
来日していたEVE USAの副社長Lauro Rizzatti氏によると、4世代目の製品となる「ZeBu-XXL」は順調な売れ行きで、既にワールドワイドで世界的な半導体大手8社に導入済み。日本では昨年事例を発表したルネサスの他にも数社が利用しており、海外には10セット以上導入しているビッグユーザーも存在しているという事で、CPUのテストやグラフィックエンジンの検証、アルゴリズムの解析など様々な用途で応用されているとの事。
他社のエミュレーション/アクセラレーションシステムと「ZeBu-XXL」との違いついて尋ねたところ、スピードと拡張性、それにコンパイラの性能の3点を挙げ、速さとスケーラビリティに加えデザインのインプリメントのし易さ(エミュレーター上のFPGAへの)を強調していた。
また、先頃発表されたコーウェアとのコラボレーションについて聞いたところ、日本国内のコーウェアユーザーのニーズがきっかけだったという話で、ESL環境と「ZeBu」が繋がる事で既存のRTL資産を含めたシステム全体の高速検証を実現。EVEでは、コーウェアの他に、ARMやシノプシスのESL環境とも連携しているという。
ビジネス面については、「ZeBu-XXL」が好調で2007年の売上は前年比50%UPを達成。今年の売上は2500万?3000万ドル(約26?32億円)を見込んでいるとの事。今後は、日本をはじめ台湾、インド、中国といったアジア市場での営業にも力を注いでいく計画だと聞いた。
※日本イヴ株式会社
http://eve-japan.co.jp
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