EDSF2008に出展していた、イノテックのブースレポート。(その2)
イノテックは、今年1月から取り扱いを開始したばかりの、米Rapid Bridge社の製品「LiquidSoC」の展示も行っていた。
イノテックのスタッフによると「LiquidSoC」は、65nmプロセス以降の複雑なSoC設計を容易かつ再利用性の高いものにするために開発された、全く新しいコンセプトの設計プラットフォームで、顧客のニーズに合わせてベースアレイをオーダーメイドで作製。作製したベースアレイの下地とバックエンドのライブラリ、各種IP(機能ブロック、I/O、メモリ)をベースにメタル層のインプリメンテーションだけでカスタムSoCを設計することが可能。高性能、短納期、低コストなSoC設計を実現できる。
IPは、様々なアプリケーション向けに40?50種用意されており、一般的なEDAフローで利用可能。例えば標準インタフェースを40種以上サポートする「LiquidIO」というインタフェースIPを用いる事で、メタル層の張り替えだけでI/Oマクロの配置を自由に変更することができるという。
話によるとRapid Bridge社は2004年に設立。ビジネスとして「LiquidSoC」の提供を開始したのが2007年で既に携帯向けのファブレス大手などが採用。ネットワーク系やストレージ系のチップでTSMCの65nmプロセスを用いたテープアウトの実績があるとの事。既に45nmプロセス対応も進めており、顧客独自のプロセスをポーティングするサービスも提供していると聞いた。
※Rapid Bridge社
http://www.rapid-bridge.com/
※イノテック株式会社
http://www.innotech.co.jp
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