2008年1月18日、STARCは、ESL設計で用いる「TLM(トランザクションレベルモデル)」の記述規則などを規定したガイドライン「TLモデリングガイド」のリリースを発表した。
プレスリリース:http://www.starc.jp/about/release/080118-j.pdf
STARCによると「TLモデリングガイド」は、TLMを用いた標準的なシステム設計メソドロジの確立に向けて開発されたもので、TLMのリファレンスとして、TLMの抽象レベル、モデル構造、通信APIの標準規定が示されており、それに応じたモデル作成手順や記述例などが記載されている。
「TLモデリングガイド」は、NECエレクトロニクス、沖電気、ルネサステクノロジ、ソニー、東芝を中心に、STARC11社の有識者による半年間のレビューを経てまとめられたもので、「TLモデリングガイド」によって、LSIベンダやEDAベンダに依存しないTLMの流通や、システム設計とRTL設計とのインタフェースの円滑化などを実現し、その結果としてトランザクションレベル設計の更なる適用拡大を目指している。
尚、STARCの開発した「TLモデリングガイド」は、SystemCのみを対象としており、その内容構成は以下の通り。今週開催のEDSFair2008にて内容の詳細が紹介される予定となっている。
「第1章 概要」
「第2章 抽象レベルの定義」
「第3章 STARC推奨モデルについて」
「第4章 通信インタフェースと通信データ構造の共通化」
「第5章 モデル作成手順とリファインメント方法」
「付録A 用語集」
「付録B アルゴリズムからのモデル作成例」
「付録C 基本データクラスの定義例と拡張例」
「付録D 拡張TLMインタフェース・拡張TLMポート作成手順」
「付録E TLMアダプタ作成手順」
※「TLモデリングガイド」紹介ページ
http://www.starc.jp/bookstore/tlmg-j.html
※STARC:株式会社半導体理工学研究センター
http://www.starc.jp
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