2007年11月9日、SystemCベースの動作合成ツールを手掛ける、フォルテ・デザイン・システムズの桜井 至氏による著書「HDLによるデジタル設計入門」がテクノプレス社より発売された。
書籍情報:http://www.catnet.ne.jp/t-press
同書は、半導体やデジタル信号処理に関する解説から、Verilog-HDL、SystemCを含めた上流から下流までの設計工程を総合的にまとめた参考書で、学生や新人ハード設計者に向けた教育用の書籍として出版されたもの。
桜井氏は現在、フォルテ・デザイン・システムズのシニア・アプリケーション・エンジニアとして動作合成ツール「Cynthesizer」の日本展開に従事。同氏は、1987年にエス・シー・ハイテクセンター入社後、論理シミュレータVerilog‐XL、論理合成ツールDesign CompilerのAEとして活躍。EDA業界のキャリアは20年と上流から下流、デジタルからアナログまで回路設計に関する幅広い知識を持ち、これまで設計に関する多数の著書を出版している。
「HDLによるデジタル設計入門」SystemC/Verilog-HDLを用いたハードウェア/LSI設計
出版 : テクノプレス社 (http://www.catnet.ne.jp/t-press/)
著者 : 桜井至
価格 : 3800円(税別)A5版 400ページ
発行: 2007年11月
書籍概要
本書では、HDLを含めたシステムLSIの全体設計フローを理解することを目的に、システムLSIの基本となるデジタル信号処理の概要、半導体やCMOSトランジスタの動作原理や構造、EDA環境の進展や役割、HDLの基礎的な概念、アーキテクチャ検証、動作設計と動作合成、RTL設計、論理合成、低消費電力化、テスト容易化設計、レイアウト設計などのそれぞれの設計工程の概念や基礎について紹介しています。
また、HDLとしてVerilog-HDLとSystemCの構文規則や記述例についても解説しています。 電子工学が学ぶ学生、LSI設計に従事する新人教育に最適です。
目次
第1章 デジタル信号処理と基本論理
1-1 デジタル信号処理技術
1-2 デジタル信号
1-3 基本論理
1-4 論理式
第2章 CMOSトランジスタと半導体集積回路
2-1 シリコン半導体
2-2 MOSトランジスタ
2-3 半導体集積回路LSI
2-4 メモリ
2-5 LSIのパッケージ
第3章 設計自動化とHDLの基礎
3-1 コンピュータによる設計自動化の進展
3-2 LSI設計フロー
3-3 ハードウェア記述言語HDLとは
3-4 HDLの基本要素
3-5 HDLシミュレータによる検証
第4章 SystemCの基本構文
4-1 実行手順
4-2 基本構造
4-3 SC_MODULE
4-4 プロセス
4-5 データタイプ
4-6 信号と変数
4-7 sc_fifoチャネル
4-8 イベント
4-9 演算子
4-10 ループ文
4-11 条件文
4-12 関数
4-13 クラス
4-14 演算子のオーバーロード
4-15 テンプレート・クラス
4-16 シミュレーション制御構文
4-17 階層構造
第5章 Verilog-HDLの基本構文
5-1 字句に関する規約
5-2 コメント
5-3 モジュール
5-4 データタイプ
5-5 式
5-6 代入文
5-7 プロセス
5-8 階層構造
5-9 サブプログラム
5-10 ゲートレベルのモデル化
5-11 ユーザ定義プリミティブ
5-12 組み込みサブプログラムとコンパイル指示子
第6章 基本の記述スタイル
6-1 組み合わせ回路
6-2 順序回路記述
6-3 ROM
6-4 RAM
6-5 テストベンチ
第7章 システム設計と動作合成
7-1 アルゴリズム/仕様設計
7-2 SystemC設計フロー
7-3 SystemC TLM検証
7-4 動作合成可能なBCA記述の作成
7-5 動作合成の実行
7-6 SystemCの動作記述例
第8章 RTL設計と論理合成
8-1 RTL設計
8-2 RTL構造の検討
8-3 論理合成
8-4 タイミング解析
8-5 低消費電力化
8-6 テスト容易化設計
第9章 ゲートレベル検証とレイアウト設計
9-1 ゲートレベル検証
9-2 レイアウト設計
9-3 シグナル・インテグリティ解析とレイアウト検証
9-4 製造工程
付録 SystemCのインストール
A-1 Linuxへのインストール
A-2 参考文献
※書籍販売に関する詳細は、テクノプレス社にお問い合わせ下さい。
http://www.catnet.ne.jp/t-press
※フォルテ・デザイン・システムズ株式会社
http://www.forteds.com/japan
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