2007年10月1日、統計的タイミング解析ツールを手掛ける米Extreme DA社は、STARCが開発中の設計フロー「STARCAD-CEL V1.5」に同社のSSTA「Gold Time」が採用された事を発表した。
※STARC:株式会社半導体理工学研究センター
STARCの「STARCAD-CEL V1.5」は、65nmデザインに向けた超低消費電力対応設計メソドロジという位置付けで開発が進められていたもので、クロックゲーティングやパワーゲーティング、トランジスタL最適化などの低消費電力化技術と合わせて、統計的タイミング解析手法の実用化が開発計画に織り込まれていた。
STARCは、既にリリースしている「STARCAD-CEL V1.0」にてSSTA技術を導入し、セルだけで悲観的な設計マージンを8.37%削減することにしており、次期V1.5ではセル・配線を含めて10%のマージン削減を目指していたが、Extreme DAのSSTA「Gold Time」の導入によってこの目標は達成されると予想されている。
尚、STARCは、「STARCAD-CEL V1.5」におけるSSTAの実用化に向けて、今年5月にExtreme DA社との共同開発を発表。7月に開催されたSTARCフォーラムでは、10月5日のリリースに向けて「STARCAD-CEL V1.5」の開発を進行中と発表していた。
Extreme DAの「GoldTime」は、スタティックタイミング解析(STA)、シグナルインテグリティ解析(SI)、統計的タイミング解析(SSTA)を統合したツールで、既存のタイミング・サインオフツールの置き換えを狙うもの。65/45nmといったばらつき考慮が必須なデザインに限らず、90nmデザインのタイミング・クロージャとしても活用する事ができる。また、いち早くマルチスレッド技術を取り込み、従来のSTAを遥かに凌ぐ高速処理を実現。メモリ消費量を抑え大規模デザインでもフルチップ解析を可能としている。
※「GoldTime」に関する詳細は、Extreme DA社にお問い合わせ下さい。
http://extreme-da.com/index.sjis.html
※株式会社半導体理工学研究センター(STARC)
http://www.starc.jp
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