2007年8月23日、米YXI社の動作合成ツール「eXCite」を取り扱うソリトンシステムズは、「eXCite」がアルテラの浮動小数点IPをサポートした事を発表した。
プレスリリース:http://www.soliton.co.jp/news/nr/27_06_excite_altera.html
発表によると「eXCite」は、今回新たにリリースした浮動小数点ライブラリによって、アルテラが「メガファンクション」として提供している浮動小数点IPをサポート。これにより、設計者はアルテラのFPGAをターゲットとするデザインにおいて、浮動小数点の固定小数点化作業を行う事無くCソースコードをそのまま「eXCite」へ入力し、RTLを自動合成する事が可能となる。
従来、Cソースコードをハードウェア化する場合、ソースコード中の浮動少数点演算を固定少数点演算に置き換える必要があり、ビット精度の確定などそのために発生する作業はC言語設計における一つのボトルネックとなっていた。
「eXCite」は、アルテラの浮動少数点IPの他にインタフェース合成機能においてアルテラの標準バス「Avalon」をサポートしており、アルテラユーザに向けたC言語設計環境を充実させている。今後は他のFPGAベンダへの対応も進めていくという事で、浮動少数点IPを順次サポートしていくという。
尚、一昔前の動作合成ツールは、Cソースコード中の浮動小数点を例外として入力制限をかけているものが殆どであったが、ここ数年で各製品ともに浮動少数点ライブラリの整備が進み、現在は何かしらの浮動少数点対処機能を備えているツールが多数。動作合成機能の利用に関わらず、浮動少数点⇒固定小数点化だけに特化した専用ツールもある。(礎デザインオートメーション「FP-Fixer」)
※「eXCite」に関する詳細は、株式会社ソリトンシステムズにお問い合わせ下さい。
http://www.soliton.co.jp
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