2007年7月11日、アナログ/ミックスド・シグナル、RFIC開発向けのEDAツールを手掛ける、米Simucad Design Automation社は、トランジスタモデル「HiSIM」のマルチスレッドモデルをリリースした事を発表した。
プレスリリース:http://www.simucad.com/news/2007_07_10_01.html(英文)
「HiSIM」モデルは、STARCと広島大学が共同開発した次世代トランジスタモデルで、その精度と速さは「BSIM4」を凌ぎ、現在のところ最新のCMC標準となっている「PSP」モデル以上とされている。
今回Simucadは、この「HiSIM」モデルのマルチスレッドモデルをリリース。同社のマルチスレッド対応の回路シミュレータ「SmartSpice」にて、「HiSIM」を用いた分散シミュレーションが可能となった。
Simucadでは、既に「BSIM4」、「BSIM3」のマルチスレッドモデルをリリースしているが、それらと今回リリースした「HiSIM」とのマルチスレッド処理における速度を比較したところ、常に「BSIM4」よりも高速。しばしば「BSIM3」を上回る速度を示したという。
尚、Simucadは、今回リリースした「HiSIM」のマルチスレッドモデルと合わせて、回路シミュレータ「SmartSpice」、SPICEモデルのパラメータ抽出ツール「UTMOST IV」を提供するほか、SPICEモデルのパラメータ抽出サービスも行っている。
※関連ニュース:
マグマの回路シミュレータ「FineSim SPICE」がSTARCのHiSIMモデルをサポート
http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=916
STARCと米Simucad社、LSI試作サービス用デザイン・キットに「HiSIM」モデルを追加
http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=840
※Simucad社製品の詳細は、株式会社シルバコ・ジャパンにお問い合わせ下さい。
http://www.silvaco.co.jp
※Simucad Design Automation
http://www.simucad.com
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