2007年7月12日、ケイデンスは、OPCおよびマスクパターン合成技術を手掛ける、米Invarium社を買収したことを発表した。
プレスリリース:http://www.cadence.com/company/newsroom/press_releases/pr.aspx?xml=071207_invarium(英文)
ケイデンスの発表によると、米Invarium社の買収は7月10日付にて既に完了しているとの事だが、その詳細(買収金額、条件など)は今のところ明らかにされていない。
Invariumは、2003年設立のDFM系のEDAスタートアップで、「DimensionPPC」という65nm/45nm向けのマスクパターン合成ツールを提供すると同時に、そのツールに実装されるPPC(full-chip process and proximity compensation)技術を用いた、マスクデータのシミュレーション及びデータ補正サービスを展開。実際に複数のマスク生産に適用されていた。
ケイデンスは、レイアウトデータ以降のマスク製造については自前のソリューションを持たず、唯一、作業効率化を図るレクチル自動生成ツール「MaskCompose」提供していた。
今回のInvariumの買収によって、サードパーティ製DFMツールとうまく連携を取りながらも、最終的には自社ツールに落とし込むというDFMフローを実現できるようになる。
ちなみに今回の買収とは別にもう1社、ケイデンスが有力DFMベンチャーを買収するという噂が以前から存在している。
※ケイデンス・デザイン・システムズ社
http://www.cadence.co.jp
※Invarium社
http://www.invarium.com
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