第44回DACに出展していた、マグマ・デザイン・オートメーション社のブースレポート。
マグマは今年もデモスイートを多数用意した大規模ブースで製品を展示していた。
やはり、マグマの展示のメインとなるのは、「Blast」の後を継ぐ次期フラッグシップ製品「Talus」。こちらはいよいよDAC後にリリースされる予定で、既に先行ユーザーは環境の移行準備に入っているという話。「Talus」には、DFM考慮のインプリメントを行う「Talus DFM」、インプリメントをしながらパワーリダクションも行う「Talus Power」、自動的なRTLtoGDSを実現する「Talus ACC(Automatic Chip Creation)」と3つのオプションが用意されており、今後はルーティングなど処理の重い部分を分散処理によって高速化する計画もあるという。
展示内容を説明してくれたマグマ・ジャパンの右高氏によると、マグマは新製品「Talus」に合わせて、「Talus」以下の解析ツール「Quartz」シリーズの機能強化を進めているという話で、今回のDACでは新製品「Quartz RC-TRX」のβ版を参考出品。「TRX」とは、トランザクション エクストラクションの略で、アナログ回路にも適用できるより高精度な3D寄生抽出を実現。既に先行ユーザーによる評価が進められており、今年9月には正式リリースされる予定と聞いた。
その他マグマのブースでは、高速SPICEとしては業界初となる分散処理に対応した「FineSim Pro」のデモが行われていたほか、複雑なI/Oセルやメモリモデルにも対応したキャラクタライズ ツール「Silicon Smart」シリーズも展示。アナログ/デジタル混在回路の設計に向けた新製品を開発しているという新ネタも耳にした。
※マグマ社製品に関する詳細は、マグマ・デザイン・オートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.magma-da.co.jp
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