2007年6月1日、シンプリシティは、FPGAベースのASICプロトタイピング環境を手掛ける、スウェーデンのHARDI社を買収することを発表した。
プレスリリース:http://www.synplicity.com/corporate/pressreleases/2007/synpr_070531_synplicityandhardi.html(英文)
HARDIは、いわゆる「プロトタイピングボード」の老舗メーカーで、「HAPS」という名のXilinx社製大規模FPGAをベースとしたASICプロトタイピング用のFPGAボードをシリーズ展開。その導入実績は大手を中心に多岐に渡り、日本国内では、プロトタイピング・ジャパン株式会社が代理店として製品を提供している。
発表によると、シンプリシティとHARDIの両社は、シンプリシティが現金2420万ドル(約29.5億円)を支払うことでHARDI社の全発行株式を取得する事に合意。間もなく買収が実行される。
今回の買収は、昨年からFPGAベースの「ASIC検証ソリューションの強化」を打ち出しているシンプリシティの戦略に則ったもので、製品としてプロトタイピングボードを獲得する事は、「トータルな検証ソリューション」を実現する上で非常に大きな意味がある。
シンプリシティは、先日発表したばかりの「ASIC検証」におけるシノプシスとのコラボレーション、新技術「Total Recall」の製品化と合わせて、今回のHARDI社買収を含めた新たな事業戦略を間もなく開催される第44回DACで発表するとしている。
※関連ニュース:
シノプシスとシンプリシティがFPGAプロトタイピング検証で協業?シンプリシティの新技術「TotalRecall」が製品として登場
http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=1003
※シンプリシティとHARDIは以前からパートナー関係にあり、「Certify」、「Synplify Premier」、「Identify」、「Identify Pro」など、既存のFPGA設計用ツールをすぐに「HAPS」に利用する事が可能。
※今回の発表およびシンプリシティ社製品に関する詳細は、シンプリシティ株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.synplicity.jp
※HARDI社
http://www.hardi.com
※プロトタイピングジャパン株式会社
http://www.prototyping-japan.com
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