2007年6月4日、プロセスばらつきを考慮した統計的タイミング解析ツールを手掛ける、株式会社アノーバ・ソリューションズは、富士通株式会社がアノーバの「Anova Suite」および「ChronoVA」を90nmおよび65nmプロセスの設計フローに全面採用したことを発表した。
プレスリリース:http://www.eda-express.com/edalibrary/files/1181017103.pdf
アノーバの「Anova Suite」および「ChronoVA」は、プロセスばらつきを考慮したSAPモデルをベースに、ライブラリキャラクタライゼーション、遅延計算、STA、SSTA、更にはウェハ上のデータ測定・キャリブレーションサービスを提供する、トータル的な統計的タイミング解析ソリューションで、プロセスのばらつきに起因する歩留り低下の問題を解決するもの。※SAP: Stochastic Analysis Process
富士通は2年前から同ソリューションの採用に向け、アノーバとの共同開発を進め、この程、同社の90/65nmプロセスの標準設計フローに「Anova Suite」と「ChronoVA」を正式採用する事に決定した。
アノーバ・ソリューションズは、2005年設立のEDAスタートアップ米Anova Solutions社(本社はサンタクララ)の日本法人で、設立は2007年1月30日、STARCに在籍していた元東芝システムLSI設計技術部 グループ長 札抜 宣夫氏が取締役兼ジェネラルマネージャを務めている。
大手EDA各社が積極的に取り組むものの、まだ発展途上と言われているSSTA分野において、大手半導体ベンダの正式採用を実現した今回のアノーバの実績はある意味快挙。同分野における大手のアドバンテージは微小で、ベンチャーながらも今後の活躍が期待される。
※「Anova Suite」および「ChronoVA」に関する詳細は、株式会社アノーバ・ソリューションズにお問い合わせ下さい。
http://www.anova-solutions.com
※富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com
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