2007年6月15日、コンフィギュラブルプロセッサを手掛ける英ARCは、ESL系のEDAツールベンダ英Tenison Technology EDA社を買収した事を発表した。
プレスリリース:http://www.tenison.com/images/pressreleases/tenison acquisition 15jun07.pdf(英文)
発表によるとARCは、現金100万ポンド(約2億4400万円)でTenisonを買収。製品として提供されていた「VTOC」、サービスとして提供されていた「IP eXchange」技術、特許、エンジニアリングチーム15名を獲得した。
「VTOC」は、RTLからC++およびSystemCモデルを自動生成するツールで、既存のRTL資産やサードパーティ製IPの高速検証モデルを作成するツールとして、システムレベルの検証ニーズ対応。STMicroelectronics、Freescale、Broadcom、TI、ATMEL、Samsung、ARC、ARM、Rambus、ルネサス、リコーなど複数の大手顧客に利用されており、日本国内ではコーウェア・ジャパンが代理店として製品を提供していた。
ARCは今後、買収によって得た「VTOC」を中心とするTensionの技術を自社のプロセッサ開発環境に融合させ、プロセッサ モデルやマルチメディア サブシステム モデルの提供に利用していく予定。TenisonのCTOを勤めていたDr. David Greavesは、ARCが設立を進めているケンブリッジ エンジニアリング センターのCTOに就任するという。
※ARC International
http://www.arc.com
※Tenison Technology EDA社
http://www.tenison.com
※コーウェア株式会社
http://www.coware.co.jp
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