第44回DACに出展していた、コーウェア社のブースレポート。
今年のコーウェアのブースは、プレゼンステージとデモスイートを主体とした作り。ステージでは芸人風のプレゼンターがデジタルカメラを題材に、仮想開発環境「Virtual Platform」を用いたHWとSW協調デバッグ手法を面白おかしく紹介。「Virtual Platform」は実機と異なり、メールに添付して配布する事ができるため、異なるロケーションで働いているHW設計者とSW開発者が協調して開発作業を進める事も可能。サプライ・チェーン全体に大きな効果をもたらすという話は説得力があった。
また、スイート内ではアーキテクチャ探求、ソフトウェア開発、カスタムプロセッサ開発の3種類のセミナが連日開催され、DAC初日に発表された、アックス社及びビート・クラフト社との協業に関するデモも披露。コーウェアの「Virtual Platform」上でアックスの組み込みLinux「axLinux」を動かし、更にそのLinux上でビート・クラフト社の動画開発ソリューション「Jaker」を走らせ、実ソフトウェアの動的評価を行うという最新のデモに集まったエンジニアは驚いていた。
聞くところによると、この3社のソリューションの組み合わせで、実機では困難なソフトウェアデバッグ(例えば、動画のスロー再生など)やソフトウェア完成後のハードウェアチューニングなど容易に実現できるという。
更に、詳細は明らかにされなかったが、今年の年末に「Platform Architect」の新バージョン(Ver.2007.1)をリリースするという情報もキャッチ。仮想プラットフォーム開発の操作性が大幅に向上された製品のようで、デモを見た人からは非常に高い評価が得られたと聞いた。
※コーウェア社
http://www.coware.co.jp
※アックス社
http://www.axe-inc.co.jp
※ビートクラフト社
http://www.beatcraft.com
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