第44回DACに出展していた、Mirabilis Design社のブースレポート。
Mirabilis Designは、昨年に引き続きシステムパフォーマンスの評価ツール「Visual Sim」を展示。コンパクトなブースながら常に来客が訪れ、皆熱心にデモに見入っていた。
「Visual Sim」は、グラフィカルな環境でモデリングされたプロセッサやバス、メモリ、メモリコントローラ、I/Oコントローラなどのシステム構成要素を繋ぎ、主に各コンポーネントの通信部分を評価してシステム全体のパフォーマンスを見積もるというツールで、実システム相当の高精度な解析結果は得られないが、プロセッサを中心としたアプリケーション・プラットフォームをごく短時間で構築でき、設計以前の仕様検討段階でざっくりとしたシステムのパフォーマンスやボトルネックを解析できる。
性能評価で利用するプロセッサモデルは、予め用意されたライブラリにパラメータを設定するだけで簡単に作成でき、各種ペリフェラルモデルはUMLライクなブロック図を用いてモデリングすることも可能。SystemCで記述されたモデルも利用可能で、各モデルに電力情報を与えシステムのダイナミックパワー解析を行うこともできる。
CEOのDeepak Shankar氏に、「Visual Sim」のアピールポイントを聞いたところ、「他社ソリューションでは数ヶ月を要するプラットフォーム構築を僅か数日で完了できる」との事で、モデリングの容易性を強調。「プロジェクト開始後、最初の1?2週間でシステムの性能を把握できるという事は、なかり大きなアドヴァンテージとなる」と語っていた。
また、ここ最近の製品の販売実績について尋ねたところ、昨年8社と聞いていた顧客数はこの1年で倍増し、現在は計20社。AMCCやXilinxなどビッグユーザーも獲得し、調子は上々という話だった。ちなみに、このDACでは日本企業5社とのミーティングを予定しているとの事であった。
※Mirabilis Design社
http://www.mirabilisdesign.com/
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