第44回DACに出展していた、EVE社のブースレポート。
EVEは、新製品のマルチメディアボード「ZeBu-MMB」を発表。ミドルクラスデザインのエミュレーション環境「ZeBu-UF」と接続したデモを行っていた。
「ZeBu-MMB」は、Audio、Video、USB、IEEE1394、ギガビットイーサなど、マルチメディア アプリケーション向けの標準的なフィジカルインタフェースを備えたボードで、HDMIやCCDセンサーなどのドーターボードモジュールで拡張する事も可能。搭載されるFPGA(Xilinx Virtex4)の内部に各種インタフェースの高速PHYを実装しており、このボードをエミュレーション環境「ZeBu」に接続するだけで、設計者はリアルなペリフェラルと接続したデザインの実機検証を実現できる。
話によると、現在のところ「ZeBu-MMB」は、6Mゲートまでのデザインに対応する「ZeBu-UF」しかサポートしていないが、今年秋口には1000Mゲート対応の「ZeBu-XXL」にも対応する予定との事。尚、「ZeBu-MMB」には、IPブロックのフォーマットコンバーター、ソフトウェアドライバ、MMBインタフェース用トランザクターなどがセットになった「Audio/Video」開発ツールキットも用意されており、誰でも容易にボードを活用できるという。
その他、4月にリリースしたばかりの買収したTharas社の製品「Hammer」の後継製品、「ZeBu-AX」も早速展示されていた。こちらは独自の専用プロセッサをベースとした、高速コンパイルがウリ。
ちなみにEVE社のブースは、スタッフ全員が黄色いサイクリングジャージを着ていて、バーチャルサイクリングマシンも置いてあったりと、全体的にサイクリング色の強いデザインだった。その狙い・意図について聞いてみたところ、イエロージャージは、有名なツーリングの大会ツール・ド・フランスにおいて、区間賞を獲得した「最も速い者」だけが着用を許されるとの事で、「ZeBuこそ最速」、そんな意味が込められているという話だった。
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