第44回DACに出展していた、CLK Design Automation社のブースレポート。
CLKは今回がDAC初出展となる新興EDAベンダで、設立は2004年、CEOはフォーマル検証ツール「Design VERIFYer」で知られていたChrysalis Symbolic Design社の元CEOIsadore Katz氏。(同社は後にAvant!に買収された)
今回のDACで出展していた製品「Amber」は、マルチコア/マルチプロセッサによる分散処理をベースとしたスタティック解析ツールで、タイミング解析、シグナルインテグリティ解析、統計的タイミング解析の他に、統計的リーク電流解析も行うことができる。
当然ながら分散処理によって、既存のSTAツールよりも高速なタイミング解析を実現しており、聞くところによると、シノプシスのデファクトツール「PrimeTime」よりも少なくとも10倍は高速との事で、シグナルインティグリティ解析においては、1000万ゲートのデザインの解析を4CPU(8コア)で僅か2時間、8CPU(16コア)で1時間で処理する事ができるという。
尚、日本への販売ルートは未だ確立されていないとの事だったが、今回のDACでは多数の日本企業とミーティングの予定があるという話。具体名は聞けなかったが、既に北米では大手数社に導入実績があるという事だった。
※CLK社はデモスイートのみの出展で展示ブースは無し。
※CLK Design Automation社
http://www.clkda.com
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