第44回DACに出展していた、Aldec社のブースレポート。
Aldecは、主力製品となるHDLシミュレータ「Active-HDL」と「Riviera」を中心にハードウェアアクセラレータ「HES」及び関連ボードなどを展示していた。
DAC初公開の新情報としては、同社のHDLシミュレータ「Riviera」にSTARCのRTLスタイルガイドに準拠したLint機能「ALINT」を追加。Riviera上で入力したRTLコードのコーディングチェックを行う事が可能となったとの事。間もなく正式発表予定と聞いた。
6月11日付プレスリリース:http://www.aldec.com/news/news_06_11_2007.htm(英文)
「Riviera」は、主にASICユーザーを対象としたHDLシミュレーターで、Verilog、VHDL、SystemC、SystemVerilogとマルチ言語対応でアサーション(SVA、PSL、OVL)もサポートしている。
もう一方の「Active-HDL」は、FPGAユーザー向けのHDLシミュレーターで動作環境はWindowsのみ。マルチ言語対応の他、ドキュメンテーション機能なども用意されているが、アサーション機能はサポートされていない。
いずれのシミュレーターも、大手各社のシミュレーターに引けをとらない性能を持ちながらコストパフォーマンスが高く、日本国内でも100サイト以上の導入実績を持つ。(ルネサスがベトナムのデザインセンター向けに1万ライセンスを導入したのは有名な話。)
今回のLint機能の追加は、当然ながら日本国内のユーザーを意識したもので、同種の別アプローチとしては、図研のPCB設計環境「CR-5000」とのインテグレーションも先日発表されている。アルデックジャパンの藤永氏によると、「HDLシミュレーターの販売はワールドワイドで非常に好調。昨年は売上25%UPを達成した。」という事で、日本国内でのユーザー拡大に向けて、設計者のリクエストには出来る限り応えて行きたいとの事だった。
※Aldec社製品に関する詳細は、アルデック・ジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.aldec.co.jp
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