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【DACレポート】第44回DAC、サンディエゴで開幕>>ESL、DFM、Power関連を中心に計161の論文発表

2007年5月4日、サンディエゴで第44回DAC(Design Automation Conference)が開幕した。

DAC公式Webサイト:http://www2.dac.com/data2/44th/

今年のテクニカル・プログラムは、ESL、DFM、Power関連を中心に161の技術論文(提出数は713)が発表される予定で、その他、スペシャルセッション、パネルセッション、チュートリアルなど、今回のDACのテーマとなっている「車載エレクトロニクス」に関連するセッションが多数。初日の基調講演では、ゼネラルモーターズ 研究開発及び戦略立案部門バイスプレジデント Lawrence D. Burns博士が「Designing a New Automotive DNA」と題した講演を行なった。

展示会の方では、今年は計249社が出展(昨年は252社)。やはり話題に事欠かないのは、ESLおよびDFM系ベンダで、ESL系ではバーチャル・プラットフォームのコーウェア、VaSTやCarbon、Mirabilis、Target Compiler Systems、Mimosysなどがそれぞれ新たなソリューションを展示。再び盛り上がりつつある動作合成関連では、NECが今年も「Cyber Work Bench」を展示するほか、マグマのインプリメントツールと繋がったForteの「Cynthesizer」、動作合成用のIP展開を進めるBluespec、消費電力考慮の動作合成を打ち出すChipVision、実績ナンバー1と言われるメンターの「Catapult」、新興動作合成ベンダのMimosys、AutoESLなど多数のEDAベンダが出展する。

DFM関連では、BlazeDFM、Brion、Cadence、Clear Shape、Magma、Mentor、Ponte、Silicon Canvas、Synopsys、TOOLなど各社が最新のソリューションを展示。Power関連では、Calyotoの新製品「PowerPro CG」やSequenceの新製品「Cool Time SSN」、ArchProの「Maveric」などが見逃せない。

注目のPowerフォーマット関連では、CPFおよびUPF、両陣営が積極的に最新のPowerフローをPRする予定で、DAC直前に発表されたARMとシノプシスが取りまとめた「LPMM(ローパワー・メソドロジ・マニュアル)」の暫定版が公開されるほか、Powerフォーマット関連の特別セッションやミーティングも複数開催される。

その他、検証関連では、シンプリシティの新製品「Identify Pro」とシノプシス「VCS」のコラボレーションが注目されるほか、新興ベンダのBreker Verification System、Certess、Gate Rocketなどが話題となっている。

ちなみにDACの恒例行事となっている、デナリのパーティーは、今年はFull Disclosure Blues、The Chad Tuckersを迎えて5日に開催。「EDA Idol Contest」なるイベントも企画されている。パーティでは、DAC前に本格化してきたDFM/バックエンド系の複数の買収話などがあちこちで囁かれる事だろう。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2007/06/05 )

 

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