2007年4月2日、組込みソフト開発向けCASEツール「ZIPC」を手掛ける、キャッツ株式会社は、福岡市の福岡知的クラスター研究所内に、「CATS組込みソフトウェア研究所 (CATS Embedded Software Lab、通称CESL)」を開設した事を発表した。
プレスリリース:http://www.eda-express.com/edalibrary/files/1175492359.pdf
キャッツによると「CESL」は、システム開発の上流工程(仕様・設計)で重要な、モデルベース開発プロセス、手法の構築、モデル検査、形式検証の研究を進める部門で、同社のCASEツール「ZIPC」などを使用した、モデルベース開発における、状態遷移経路の自動検証/状態遷移表モデル検査サービス(形式仕様)や、ソフトウェアの時間制約についてのモデル上での数値証明や形式検証を行う「リソース・スケジューリング」の研究を進めていく予定となっている。
キャッツは、2005年6月から九州大学と福岡知的クラスター研究所の3者で次世代モデルベース開発における「状態遷移モデル検査技術」の共同研究を進めており、既にその成果として、組み込みソフトの設計ミスを自動探知する「ZIPC」ベースの状態遷移モデルの形式検証ツール「Garakabu」を2006年に発表している。
「CESL」では、引き続きこの共同研究を推進していくと共に、九州大学大学院のシステム情報科学研究院 情報工学部門(福田晃教授)との連携も進めて行く計画で、同社の副社長である渡辺政彦氏を所長に、車載機器向け組込みソフトウェアの開発コンサルティング拠点として活動を進めて行く予定だという。
※CATS組込みソフトウェア研究所に関する詳細は、キャッツ株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.zipc.com
※福岡知的クラスター研究所
http://www.fleets.jp
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