2007年3月1日、設計言語などEDA関連の各種標準フォーマットの仕様策定及び推進団体である、米Accelleraは、Unified Power Format(UPF)のバージョン1.0を標準仕様として承認。その仕様を公開した。
ダウンロードページ:http://www.accellera.org/apps/group_public/documents.php?wg_abbrev=upf
UPFは、低消費電力化設計のための制約フォーマットとしてAccelleraが仕様策定を進めている新たなフォーマットで、タイミング制約におけるSDCフォーマットのような種類のもの。ツールや環境に依存する事無く設計に利用できるようフォーマットの共通化が求められているが、既にケイデンスを中心に策定された同種のフォーマット「CPF(Common Power Format)」が存在しており、2つのフォーマットによって業界の動きは大きく2分されている。
今回バージョン1.0仕様が公開された「UPF」は、シノプシス、メンター・グラフィックス、マグマ・デザイン・オートメーション、アトレンタのEDAベンダ4社の技術資産を中心に、昨年9月のキックオフから数えて約5ヶ月という短期間でまとめ上げられたもので、メンバーのマグマが早速「UPF1.0」をサポートしたツールをリリースしている。
※関連ニュース:
マグマ、低消費電力化を促進する2つの新製品をリリース?ナノメータICで最大25パーセント消費電力を削減
http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=886
仕様の中身以上に、標準化に向けての動向が注目される「UFP」であるが、対抗フォーマットの「CPF」と仕様を統合するといった動きも出始めてきているという情報もある。
尚、「CPF」はケイデンスを中心に一足早く仕様が策定され、現在「Si2(Silicon Integration Initiative)」に標準化作業が委ねられている。(ケイデンスは今年1月に検証環境のCPFサポートを発表)
※関連ニュース:
【EDSFレポート】ケイデンスの各ツールがLowPower設計フォーマット「CPF」に早くも対応?Incisiveによる機能検証も可能にhttp://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=844
※Accellera
http://www.accellera.org
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