2007年1月22日、バックエンド設計向けの多目的表示プラットフォームを手掛ける、日本のEDAベンダTOOL社とマグマは、両社の製品を統合し、大規模レイアウトデータの物理検証とデバッグを効率化するソリューションを提供する事を発表した。
プレスリリース:http://www.tool.co.jp/NewsItem/Lavis/News20070122Jp/view(TOOL社)
発表によると両社は、マグマの物理検証ツール「Quartz DRC」、「Quartz LVS」とTOOLのレイアウト表示プラットフォーム「LAVIS」を統合。分散処理によって、100万ゲートクラスのデザインを僅か2時間以内でフルチップ検証する「Quartz DRC/LVS」と各種レイアウトデータを高速表示・部分編集可能な「LAVIS」が繋がる事によって、両社共通のユーザは、大規模レイアウトデータの検証・デバッグを短TAT化する効率の良い物理検証フローを実現できる。
具体的には、両社の製品ユーザーは同一環境上で「Quartz DRC/LVS」と「LAVIS」を同時に使用する事ができ、「Quartz DRC/LVS」によって物理検証を行いながら、DRCのジョブ終了を待つ事無く、「LAVIS」を用いて順次検証済みデータのデバッグを実行することが可能。「Quartz DRC/LVS」によって検出されたエラーは、セルやエラー・タイプごとにまとめられた形で「LAVIS」で高速表示する事ができるため、ユーザーは必要に応じて「LAVIS」のGUIを立ち上げ、検証済みレイアウトデータの確認と部分修正を実行できるような仕組みになっているという。
尚、TOOLは、先日もリソグラフィシステムの米Brion社と製品の統合を発表したばかりで、レイアウト設計以降のチップ製造フローにおける汎用プラットフォームとして主力製品「LAVIS」のワールドワイドな展開に力を注いでいる。
※関連ニュース:
米BrionとTOOL、両社製品の統合によってDFMソリューションを強化?大規模データの表示、リソグラフィ検証、編集をシームレスに実現
http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=826
ちなみに、発表された両社製品の統合ソリューションは、今週開催されるEDSF2007にて両社のブースで展示される予定となっている。
※「Quartz DRC/LVS」に関する詳細は、マグマ・デザイン・オーメーション株式会社までお問い合わせ下さい。
http://www.magma-da.co.jp
※「LAVIS」に関する詳細は、TOOL株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.tool.co.jp
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