EDSF2007に出展していた、エッチ・ディー・ラボ社のブースレポート。
エッチ・ディー・ラボは、設計コンサルティングや教育といった従来サービスを展示するブースと、昨年立ち上げたEDA事業部のブースと計2つのブースを構えていた。
EDA事業部のブースでまず目に付いたのは、新興EDAベンダ米Certess社の製品。まだ正式契約には至っていないが、間もなく日本代理店として同社製品の取り扱いを開始する予定との事で、参考出品という形でCertess社のツール「Certitude」を展示していた。
製品を説明してくれたBusiness Development部門のDavid Jarmon氏によると、Certessは2004年に検証エンジニア3名で設立した検証コンサルティング会社で、本社はカリフォルニア州カンプベル。現在は社員数18名で、フランスにもR&Dの拠点を持っているいるが、EDAツールの販売自体は未だ米国でも開始したばかり。
展示していた同社初となる製品「Certitude」は、顧客の製品開発プロジェクトを通じて社内開発したもので、一言で表すと「検証環境の信頼性をチェックする」ツール。「ミューテーション解析」と呼ばれるソフトウェアのテスト手法をベースに開発されたツールで、デザインに意図的にバグを混入し、そのバグを問題なく検出できるかどうかをテストし、機能検証環境の信頼性を確認。大手各社のシミュレーション環境、Lintツールなどに対応している。
話によると「Certitude」は、既に検証コンサルティング業務を通じて、250を超すASICの検証に利用された実績を持ち、Cisco社、HP社、AMD社、ST Micro社などが大手顧客として同ツールを活用中。それら実績を受けて、これから本格的なツール販売を展開していく予定だという。
尚、エッチ・ディー・ラボEDA事業部のブースでは、その他にJEDA社のSystemC検証ツール「NSCa」と「NSCv」も展示。どちらも先日コーウェア社のSystemC環境へのインテグレーションを発表したばかりで、「NSCv」については2007年上期に制限付ランダム検証機能もサポートされる予定との事。
※Certess社およびJEDA社のEDA製品に関する詳細は、株式会社エッチ・ディー・ラボ事業部にお問い合わせ下さい。
http://www.hdlab.co.jp
※Certess社
http://www.certess.com
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