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EDA業界の重鎮リチャード・ニュートン教授が膵ガンで他界>>享年55

2007年1月2日、カリフォルニア大学バークレー校電子工学部の学部長を務めていたEDA業界の重鎮、Richard Newton(リチャード ニュートン)教授が膵ガンにより享年55の若さで他界した。

関連ニュース:
http://www.edac.org/htmfiles/KaufmanAward/RichardNewton2.htm(EDAC:英文)
http://www.berkeley.edu/news/media/releases/2007/01/04_newton.shtml(UCB:英文)

ニュートン氏は、他界するまでUCバークレーにて、電子工学及びコンピューターサイエンスの教授として活躍。1998年?2002年までは、半導体及び半導体設計に関する研究所「GSRC」の創立ディレクターを務めていた。
※GSRC:MARCO/DARPA Gigascale Silicon Research Center
http://www.gigascale.org

ニュートン氏のEDA業界における功績として挙げられるのは、回路シミュレータのインタラクティブ・バージョンの開発、アナログ/デジタル混在シミュレーション技術やタイミング解析技術、統一データモデルや拡張言語など、EDAツールの統合を目指す「CADフレームワーク」の研究、ネットリストのフォーマット「EDIF」の開発など多数。2003年には、EDA業界で最も名誉ある賞「Phil Kaufman award」をEDA Consortiumより授与された。

また、ニュートン氏の研究や活動は、今日のEDA業界を形成する各企業の発展にも大きく影響を及ぼしており、同氏の研究した「CADフレームワーク」の技術基盤を受け継いだSDA Systems社は後のCadence社として大きく成長。その他にもSynopsys、 PIE Design Systems、Simplex SolutionsといったEDAベンダの創設に関与していたという。

心よりご冥福をお祈りします。

※UCバークレー
http://www.berkeley.edu

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2007/01/06 )

 

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