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ルーマニアのTrustIC社、シミュレータを選ばない誰もが使えるSystemVerilog「VMM library」をリリース

2006年12月6日、ASICのフロントエンドデザイン及び検証サービスを手掛ける、ルーマニアのTrustIC社は、独自に開発したSystemVerilog「VMM Library」のリリースを発表した。

TrustICの「VMM Library」は、IEEE1800 SystemVerilogおよびシノプシスの提供する「VMM library」との完全互換をうたうもので、SystemVerilogをサポートしている市販のシミュレータ全てにおいて利用する事が可能。シノプシス製品のユーザに限らず、「VMM」の検証メソドロジを活用する事ができるようになるという。

シノプシス及びARMのエンジニアによって書かれた「VMM」(=「SystemVerilog Verification Methodology Manual」)は、元々シノプシスのVera言語ベースの「RVM」(=Reference Verification Methodology)を起源としていることもあり、シノプシス以外のシミュレータでは正式にサポートする製品がなく、ユーザの環境によっては使いたくても使えないものとなっていた。

現在、TrustICでは、「VMM library」の他に「OCP 2.0/2.1 SystemVerilog assertion library」、「OCP SystemVerilog Verification IP (OCP VIP)」を製品として提供中。 「VMM library」については、機能限定の無償評価版も配布している。

※TrustIC社は2005年にスタートアップしたばかりの、設計及び検証サービスを中心とした会社で、日本向けの製品販売ルートは確立されていない。

※TrustIC社
http://www.trustic.ro

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2006/12/09 )

 

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