2006年12月6日、ザイリンクスは、低コストの量産向けFPGA「Spartan-3」シリーズを拡充し、I/O機能を最適化した新しい FPGA製品「Spartan-3A」ファミリを発表した。
プレスリリース:http://www.xilinx.co.jp/japan/j_prs_rls/2006/silicon_spart/06118_sp3a_j.htm
「Spartan-3」シリーズは、量産アプリケーション向けの低コストFPGAとして急成長を続ける製品で、1998年の発売以来、累積 2億個の出荷実績を持ち、現在はザイリンクスの全社売上の26%を占めている。
今回発表された「Spartan-3A」は、民生機器や産業機器など量産品における低コストFPGAの普及をにらみ、「Spartan-3」シリーズの更なる強化を狙ったもので、ロジックの集積度よりもI/Oの数や性能が重視されるアプリケーションをターゲットに機能拡充が図られた。
「Spartan-3A」の最大の特徴は、TMDS、PPDS、SSTL3 Class IおよびIIなど業界最大となる計26のI/Oスタンダードをサポートしている点で、ビデオ アプリケーション用のDVI、HDMIのサポートを実現するほか、PCI、PCI Express、USB、Firewire、CAN、SPI (Serial Peripheral Interface) 等の各種インターフェイス向けのIPも用意。1つのI/Oあたりのコストでは、業界一の低コストを実現している。
また、業界初の2モード対応の電力管理機能を備えるほか、汎用フラッシュメモリが使用できるコンフィギュレーション・オプションも用意。さらにこれも業界初となる「電子シリアル ナンバリング」によって、改ざん、クローニング、オーバービルディングなどに対するセキュリティ対策も可能となっている。
「Spartan-3A」ファミリは、最大140万システム ゲート、最大502個のユーザI/Oを搭載した5種類の90nmデバイスで構成され、現在はエンジニアリング・サンプルが出荷中。量産開始は2007 年からの予定で、価格は最も低コストな製品で11.95米ドルを予定しているという。 (25 万個購入時)
※「Spartan-3A」に関する詳細は、ザイリンクス株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.xilinx.co.jp
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