2006年12月20日、タイミング解析ツールを中心としたEDAソリューションを手掛ける、米Incentia Design Systems社は、IPとASICのファブレスベンダ台湾Faraday Technology社が同社のタイミング解析ツール「TimeCraft」を採用した事を発表した。
プレスリリース:http://www.incentia.com/newsnevents/news122006.htm(英文)
Incentiaの「TimeCraft」は、フルチップのゲートレベル・タイミング解析ツールで、ツール内部に備えている「OCV」と呼ぶ自動ばらつき緩和機能によって、統計的オンチップ・バリエーションを考慮した解析を実行。サイオンフ精度の高度な解析を実現するだけでなく、独自のアルゴリズムによって、大規模デザインでも超高速にタイミング解析を処理することができる。
Faradayは、ASICのデザインサービスを提供する一方で、統計的解析手法を実現するタイミング解析ツール向けのライブラリを開発しており、同社の静的タイミング解析ソリューションを実現するEDAツールとして、2004年に初めてIncentiaの「TimeCraft」を採用。以降、Incentiaは、Faradayの要求を満たすべく「OCV機能」を中心としたツールのエンハンスを進めていた。
Faradayは、今年11月に130nm向けの「LLC-OCV」ライブラリを正式にリリースしており、これを受けて高精度なタイミング解析を実現する最新の「TimeCraft」をあらためて採用した形となる。
※関連プレスリリース:http://www.faraday-tech.com/html/news/pressUpload/JPN_01_0197.htm
※LLC-OCV:Location&knm Level&knm and Cell-Based On-Chip Variation
尚、Faradayの「LLC-OCV」ライブラリは、特定のEDAツールに依存するものではなく、業界標準のEDAツール全てに適用可能。来年第1四半期には90nm向けライブラリのリリースを計画している。
※Incentia社の「TimeCraft」に関する詳細は、国内販売代理店である、丸紅ソリューション株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.msol.co.jp/eda.html
※Incentia社
http://www.incentia.com
※Faraday Technology社の製品に関する詳細は、国内販売代理店である、株式会社PALTEKにお問い合わせ下さい。
http://www.paltek.co.jp/faraday/index.htm
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