2006年12月14日、SystemVerilog入力のESL合成ツールを手掛ける、米BlueSpecは、SystemC言語からのRTL合成を可能とする新製品「ESEComp」のリリースを発表した。
プレスリリース:http://www.bluespec.com/news/SystemCSynthesisShipping.htm(英文)
「ESEComp」は、今年5月にBluespecが発表したSystemCの拡張ライブラリ「ESE(ESL Synthesis Extensions)」を扱うことができる合成ツールで、内部の合成エンジンはSystemVerilogの合成を行う「Bluespec Compiler」と同様。通常、動作合成ツールが行う「スケジューリング」機能は無く、RTLを合成するにあたり、どのサイクルでどの演算を実行するかといった制御・制約は設計者に委ねられる。
「ESE」は、SystemCからのESL合成を実現するための拡張SystemCで、Bluespecは無償の「ESE」と有償の「ESEPro」の2種類を用意。「ESE」は、アンタイムドモデルのみのサポートとなっており、「ESEPro」は、アンタイムドモデルの他にサイクルアキュレートモデルもサポートしている。
Bluespecは、今回発表した「ESEComp」を業界初の制御ロジックに対応したSystemC合成ツールと表現。「ESEComp」を用いる事によって、複雑な制御ロジックをSystemCのトランザクション・レベルのモデルから合成する事ができるとしている。
尚、「ESEComp」の価格は明らかにされていないが、拡張SystemC「ESEPro」の販売価格は、年間ライセンスで35000米ドルとなっている。(※未だ日本国内に販売拠点は無い)
※Bluespec社
http://www.bluespec.com
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