2006年11月9日、組み込みシステム開発向けのCASEツールで国内トップシェアを誇るキャッツ株式会社は、自社開発のSystemCデバッガ「XModelink SystemC Debugger」のバージョンアップを発表した。
キャッツは、CASEツール「ZIPC」シリーズの他にLSI設計向けの製品「XModelink」シリーズを展開しており、今回バージョンアップを発表した「XModelink SystemC Debugger」の他に、2004年にESECのLSIオブ・ザ・イヤー(設計ツール部門)を獲得した、UMLの仕様記述からSystemC記述を自動生成する「XModelink SoCModeler」も提供している。
今回発表された「XModelink SystemC Debugger」バージョン2.0では、従来機能に加えイベント・ビューアの全ノード・トレース機能を追加しSystemCのバージョン2.1に対応。Visual Studio 2005の対応も済ませたほか、新たにフローティング・ライセンスも追加された。
「XModelink SystemC Debugger」は、単体製品としては意外と数少ないSystemCの専用デバッガとして純粋にデバッグ機能のみを追求した製品で、既に国内SystemCユーザによる導入実績もあるほか、インターデザイン・テクノロジー社の高速協調検証ツール「FastVeri」のデバッグ環境として利用されている事例もある。
キャッツによると、製品の正式出荷は2006年12月初旬の計画で、来週パシフィコ横浜で開催される「EmbeddedTechnology2006」にて展示される予定。販売価格は、ノードロック・ライセンスで117万6000円、フローティング・ライセンスの場合は、初年度176万4000円、2年目以降の年間使用料は58万8000円となっている。(価格は全て税別)
尚、キャッツでは、定期的にSystemCの言語トレーニング(有料)も実施中で、間もなくSystemC関連の技術書籍も出版する予定があるという。
※「XModelink SystemC Debugger」に関する詳細は、キャッツ株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.zipc.com
※株式会社インターデザイン・テクノロジー
http://www.interdesigntech.co.jp
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