2006年11月13日、マイクロソフトは、組み込み向けOS「Windows Embedded CE」の新バージョン6.0の国内出荷を発表した。
プレスリリース:http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2874
発表によると、リリースされた「Windows Embedded CE 6.0」の特長は大きく3点。
一つは、OSとしての接続性が向上され、従来のBluetooth、WiFi、Ethernetに加えて、WPA2 (TKIP および AES)、QoS、RTC 1.5などのプロトコルを新たにサポート。これにより、カーナビやWindows Vistaに対応したマルチメディア機器の開発にも対応できるようになった。
もう一つは、OSの中核部分であるカーネル部分を再設計することで、パフォーマンスを大幅に向上。3万2000のプロセス同時実行が可能となり、各プロセスがアクセスできる仮想メモリ空間は2Gバイトに拡張された。
更に、「マイクロソフトシェアード ソース プログラム」を通じて「Windows Embedded CE 6.0」のカーネル部分のソースコード全てを公開。メーカー各社は、独自に「Windows Embedded CE 6.0」を改良し、差別化を施した上で自社デバイスに搭載して再配布することが可能となる。ちなみにこれまでの「CE 5.0」では、カーネル部のソースコードは56%程度しか公開されていなかったという。
尚、「Windows Embedded CE 6.0」は、数量に応じたロイヤリティライセンスモデルにより提供。今回の出荷開始を受け、下記のパートナー各社が対応を表明している。
■半導体メーカー
インテル株式会社
エス・ティー・マイクロエレクトロニクス株式会社
NECエレクトロニクス株式会社
NXPセミコンダクターズ
セイコーエプソン株式会社
日本エイ・エム・ディ株式会社
日本エム・システムズ株式会社
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
VIA Technologies&knm Japan K.K.
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
Marvell Semiconductor Inc
株式会社 ルネサス テクノロジ
■ハードウェアメーカー
アイコップテクノロジー株式会社
株式会社アキタ電子システムズ
日本電気株式会社
岡谷エレクトロニクス株式会社
クオリカ株式会社
株式会社ソフィアシステムズ
東京エレクトロン デバイス株式会社
長野日本無線株式会社
株式会社 日立超LSIシステムズ
株式会社ピノー
株式会社 フォークス
モトローラ株式会社
安川情報システム株式会社
ユニダックス株式会社
横河ディジタルコンピュータ株式会社
菱洋エレクトロ株式会社
■販売代理店
東京エレクトロン デバイス株式会社
ユニダックス株式会社
菱洋エレクトロ株式会社
岡谷エレクトロニクス株式会社
※「Windows Embedded CE 6.0」に関する詳細は、マイクロソフト株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.microsoft.com/japan
※Windows Embeddedサイト
http://www.microsoft.com/japan/windows/embedded/eval/trial.mspx
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