「Embedded Technology 2006/組込み総合技術展」に出展していた、サイバネットシステム株式会社のブース・レポート。
サイバネットシステムは、アルテラのブース内にてパートナー企業として出展。米Mathworks社のMATLAB/Simulink製品シリーズの一つとして、今年9月に発表されたばかりの新製品「Simulink HDL Coder」を初披露していた。
※関連ニュース:米Mathworks、「Simulink」から合成可能なRTLを生成する新製品「Simulink HDL Coder」を発表 http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=659
「Simulink HDL Coder」は、Simulinkモデルから論理合成可能なRTLを生成するツール。ポートやクロックなどハード化に向けた最低限の設定を行うだけで、SimulinkのステートモデルからVerilogまたはVHDLのRTLを生成。合わせてテストベンチも自動生成してくれる。
RTLの生成にあたっては、特にライブラリ等は使用せず、最適化やタイミング制約などは論理合成で処理するというスタイルで、一般的な動作合成ツールとはアプローチが異なるが、アルゴリズム開発者などのプロトタイプ・ニーズは十分に満たす事ができる。アプリケーションとしては、MATLAB環境の得意とする大規模フィルタの設計などが適しているという。
「Simulink HDL Coder」の製品価格は未公開だが、聞いたところでは、MATLAB/Simulinkのオプション製品としては最高位クラス。とは言っても、EDAユーザからするとお手頃な設定となっている。ちなみに最近発表されたばかりの、ケイデンスの検証環境「Incisive」向けインタフェース・オプションは数十万円で提供されている。
※サイバネットシステム株式会社
http://www.cybernet.co.jp/matlab
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