2006年10月2日、株式会社図研と米Rio Design Automation社は、両社の包括的な業務提携を発表した。
プレスリリース:http://www.zuken.co.jp/news/clipdata/061002data.html
発表によると、図研はRio社に出資することによって、インドを除く日本、韓国、中国、台湾などのアジア諸国におけるRio社製品の独占販売権を獲得。これら地域に向けたRio社製品の販売・サポートを図研が実施することになるという。
Rio社は、2003年に設立されたEDAベンチャーで、LSIパッケージのエスケープ・ルーティングや寄生を考慮しながら、チップ内部のI/O配置などを最適化する、チップ設計とパッケージ設計の橋渡し的な役割を果たすツール「RioMagic FC」を開発・販売している。これまでは、北米市場に向けた直販体制を敷く一方、マグマ・デザイン・オートメーション社とOEM契約を結び製品の提供を進め、既に北米では5社の顧客を持つ。
今後Rio社は、従来のフリップ・チップ用のツール「RioMagic FC」に加え、新たにワイヤボンド用の「RioMagic WB」を2007年2月にリリースする予定(今秋先行リリース)で、来春には「RioMagic SIP」(システム・イン・パッケージ用)もリリースを計画中。図研では、これら全ての製品の販売・サポートを展開していく予定だとしている。
また、両社は販売面に限らず技術面でも提携していく予定で、今後、図研の主力製品「CR-5000シリーズ」の設計・解析ツールとRio社の製品群とのインテグレーションに着手。マグマ社、Cadence社、Synopsys社など主要ベンダのレイアウトツールから、Rio社と図研のパッケージツール、図研のPCBツールへとシームレスに繋がる設計環境を顧客に提供していく予定だという。
尚、図研によるRio社製品の販売・サポートはこの10月より開始される予定。
※Rio社製品に関する詳細は、株式会社図研にお問い合わせ下さい。http://www.zuken.co.jp
※Rio Design Automation社 http://www.rio-da.com
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