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図研がNECのC言語動作合成ツール「CyberWorkBench」の販売・サポートを開始

2006年10月30日、株式会社図研は、NECシステムテクノロジー株式会社とのシステムLSIの高位設計ツール群「CyberWorkBench」に関する販売代理店契約の締結を発表。11月1日より日本国内の販売代理店として「CyberWorkBench」の販売およびユーザーへの技術サポートを開始する事を明らかにした。

プレスリリース:http://www.zuken.co.jp/soc/doc/news/news20061030.html

「CyberWorkBench」は、NECが内製ツールとして開発・社内運用を進めてきたC言語ベースの動作合成ツール「Cyber」を核とするC言語設計の統合環境で、「ALL-in-C」をコンセプトに、動作合成、協調検証、等価性検証、プロパティチェック、テストベンチ生成など様々な機能を用意し、C言語によるハードウェア設計を実現する。

既にNECグループ内にて「CyberWorkBench」を用いた多数のテープアウト実績がある事は有名な話で、昨年度の実績では売上にして500億相当のチップの設計に適用されている。事例として紹介されているものの中には、AV/DVD/携帯電話向けLSIなどのデータパス系回路の設計実績に加え、サーバマシンの制御回路などコントロール系回路の設計実績もあり、長年の外販化がささやかれた末、今年の7月にNECシステムテクノロジー株式会社による販売開始が正式に発表された。

図研は、以前アトレンタ社のRTL解析ツール「SpyGlass」を取り扱っていたSOC事業部という部門で、早くからパシフィック・デザイン社のC言語設計環境「VUPU」の取り扱いや「C2RTLデザインサービス」といったC言語設計関連のソリューションを手掛けてきた実績があり、その高い技術力と強力なマーケティング力が買われ今回の販売代理店契約へと繋がった。

図研では今回の代理店契約を受け、新横浜・つくば2箇所のデザインセンターにて「CyberWorkBench」の技術サポートを開始。合わせてC言語設計コンサルティングや「CyberWorkBench」を使用したC2RTLコンバージョンサービスの提供も予定しているほか、製品の販売開始と同時に、「CyberWorkBench」の入門/簡易評価用チュートリアルキットの販売も開始する予定。更に、組み込みシステム開発向けのISS「№1システムシミュレータ」を手掛ける、ガイオ・テクノロジー株式会社と協力し、ソフトウェア設計者の利用も踏まえた、ハードウェア・ソフトウェア協調検証環境を提供していく予定だという。

発表によると、図研は今後3年間で「CyberWorkBench」、周辺環境提供及びコンサルティングビジネス等を含め、10億円を販売目標としている。

※「CyberWorkBench」に関する詳細は、NECシステムテクノロジー株式会社または株式会社図研にお問い合わせ下さい。

※NECシステムテクノロジー株式会社
http://www.cyberworkbench.com

※株式会社図研
http://www.zuken.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2006/10/30 )

 

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