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IMEC、SystemCの利用で進行中のM4プロジェクトを加速>>各研究フェーズでコーウェアのESL技術を利用

2006年8月25日、ESLツールの大手コーウェアは、都内のホテルで今年で4回目となる「ESL SHOW 2006」を開催、約140名の参加者を集め、今年5月に一新された同社最新のESL製品ラインナップの紹介に加え、計8つのテクニカル・セッションが行われた。

2本立てで行われた基調講演では、にベルギーの研究機関IMECのPeter Vanbekbergen氏による、IMEC「M4プロジェクト」の活動紹介に続いて、OCP-IPのSystemC TLMモデルの歴史と現状(残念ながら講演予定のOCP-IP会長Ian R.Mackintosh氏は急遽欠席)更にその活用事例(TI社フランスJames Aldis氏)が紹介された。

IMECのPeter Vanbekbergen氏の講演によると、次世代の移動通信端末向けに進められている「M4プロジェクト(Multi-Mode Multi-Media)」では、元々繋がりの強いコーウェアのESL技術をベースにSystemCのTLMモデルが幅広く用いられており、独自開発したプロセッサの検証や最適化、SDRベースバンド・プラットフォーム/マルチプロセッサ・プラットフォームの開発、開発プラットフォームへの実装フローのチェックなどに、コーウェアのESLツール「Platform Architect」や「Processor Designer」が活用され、プロジェクトの推進に大きく貢献したという。

また、行われたテクニカル・セッションで最も注目を集めたのは、今年7月の第43回DACでオープン化が発表された「SCML(SystemC Modeling Library)」のセッションで、大半の参加者がセッションに参加。「SCML」の利用メリットや技術詳細に耳を傾けていた。

その他、SystemCによるシステムアーキテクチャの探求や高速協調検証手法の詳細などSW開発関連のセッションが複数行われていたほか、実験レベルの実例として、System VerilogのDPIを用いた「Signal Processing Designer」とVerilogシミュレータによる協調検証手法が紹介されていた。実験の結果、仮定していた協調検証の高速化は実現できず、PLIを用いた方が速かったとの事。ちなみに「Signal Processing Designer」は、全自動によるPLI経由の協調検証をサポートしている。

※コーウェアのESL製品に関する詳細は、コーウェア株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.coware.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2006/09/07 )

 

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