2006年9月6日、ケイデンスは、サインオフ向けの統合タイミング解析ツール「Encounter Timing System」を発表した。
プレスリリース:http://www.cadence.co.jp/news/h18-09-06-1.html
発表された新製品「Encounter Timing System」は、フル機能を備えたスタティック・タイミング解析 (STA)とシグナル・インテグリティ(SI)解析機能が統合されたツールで、設計からフィジカル・インプリメンテーション、サインオフ解析に至る一連のフローの中で一貫した形でタイミング、シグナル・インテグリティ、消費電力考慮のタイミング解析を行うことができる。
「Encounter Timing System」のベースとなるのは、ケイデンスの既存のシグナル・インテグリティ解析ツール「Encounter CeltIC Nanometer Delay Calculator(NDC)」で、統合されたSTA機能とEncounter Conformalテクノロジとの強固なリンクによって、設計フローのあらゆる段階において全体的かつシステム・レベルのタイミング解析環境を提供してくれる。
また、「Encounter Timing System」には、グラフィック・ベースのグローバル・タイミング・デバッグ機能も備えられており、直感的かつ正確にタイミング問題を特定し、迅速なタイミング収束を実現できるほか、クリティカル・パスのシミュレーション、SPICEトレーシング、エレクトロ・マイグレーション解析といった多彩な機能が統合されており、最新のテクノロジ・ノードにおける設計において、電気的な影響や、シリコンのばらつき、設計製造性を考慮しつつ、タイミングをうまく収束させる事ができるという。
尚、ケイデンスは今回の発表と合わせて、早くも富士通が「Encounter Timing System」を採用したことを発表。富士通は、評価によって「Encounter Timing System」のサインオフの精度、機能、生産性の面での効果を確認し採用を決定。現在、「Encounter Timing System」を社内のASICインプリメンテーション・フローに組み込む作業を進めているとの事。
プレスリリース:http://www.cadence.co.jp/news/h18-09-06-2.html
※「Encounter Timing System」に関する詳細は、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社にお問い合わせ下さい。
http://www.cadence.co.jp
※富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com
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