第43回DAC出展企業レポート(続報):米Bluespec社
Bluespec社は、動作合成ならぬ「ESL合成ツール」を手掛ける東海岸のEDAベンダ。未だ日本国内に向けた製品の提供は開始されていないが、既に日本でも注目を集める製品となっており、DACの展示ブースでは日本のエンジニアと思われる方が目に付いた。
Bluespec社は、今年5月に発表したSystemC対応製品を初展示。ブース内で製品のデモも行っていた。
元々BluespecのESL合成ツール「Bluespec Compiler(BSC)」はSystemVerilog入力ベースのRTL生成ツールであったが、先頃C++およびSystemCからの入力に対応する追加のオプション製品「ESE」シリーズを発表し、SystemCユーザもターゲット顧客として取り込む姿勢を明らかにした。
同社は既に北米市場では数社の顧客を持ち、DAC直前にはSTマイクロエレクトロニクス社による製品の採用も発表されている。
関連プレスリリース:http://www.bluespec.com/news/STMicro072106.htm(英文)
聞くところによると、ユーザの大半はコントロールロジックと複雑なデータパスの合成に「Bluespec Compiler(BSC)」を用いており、殆どのケースで人手によるRTL設計以上の合成結果を出しているとの事。また、発表されたばかりのSTマイクロ社の採用は、ターゲットデザインを選ばないツールの間口の広さ、ツールの合成品質と合わせて、SystemC対応に関する評価も大きかったという。
ちなみに日本向け展開については、「もう少しじっくりと北米顧客対応を進める予定」と明言を避けていた。
※Bluespec社 http://www.bluespec.com
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